01 Nov
経営者様の事業承継の選択肢

経営者様の事業承継の選択肢について考察したいと思います。
従業員様、ご親族様、第三者、清算と4つのパターンが大まかにあり、それぞれのメリットデメリットについて簡単にまとめさせていただきました。


従業員様への譲渡ご親族様への譲渡M&A清算
社員の待遇×
企業の成長-
取引先との関係×
カリスマ性-
連帯保証×-
創業者利益の確保×-
事業承継の期待値-

社員の待遇:
M&Aで社員が解雇されることは稀です。
基本的にお譲受企業様としては、現状を更に良いものにして、
自社も恩恵を受けたいと考えております。
再生が必要な場合、従業員の解雇といった点が俎上に乗ることはあります。

企業の成長:
上場企業や中堅企業へ会社を託す形になりますので、相乗効果が出ることが殆どです。
従業員様・ご親族様への承継の場合、「仕事はできるが金銭関係がルーズ」であったり、
「思い切った決断に欠ける」といった経営者の素質の問題が浮き彫りになることもあります。

カリスマ性:
「社長の後継ぎはご親族様で」と考えている従業員様たちも多く、
承継に関して問題が起きることは少ないかと思われます。
外部から新しい社長が来るとなると、一定違和感を感じる従業員の方もおりますので、
M&Aの場合、貴社の従業員の方々への説明会等を行いながら、徐々に認めていただくことが多いです。
(特に職人気質の事業をされている方はその傾向が大きいものと思われます。)

創業者利益の確保、連帯保証の解除:
お譲受企業様は経営状態が良い会社様となりますので、
M&Aのご資金の準備や連帯保証の解除が認められるものと考えられます。
また、ご親族様の場合においても、一定のご資金をお持ちの方も多く、
慣習的に銀行から連帯保証人の変更が認められる傾向があります。
一方、従業員様ですと、ご資金の都合をつけられる方も少なく、
分割で支払うといった方法を取られる方もいらっしゃいました。
しかし、銀行からの連帯保証人の変更は認められず、
株式もそのまま社長が大半をお持ちの状態ですと、リスクだけ負っている状態になります。

事業承継の期待値:
従業員様やご親族様の場合、承継に否定的な方も少ないかと思われます。
一方、M&Aにおいて承継の期待値は時期や市況によって大きく変わります。

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